こんな日は月でも観に行こう

こんな日は月でも観に行こう

毎日の小さな変化に心を傾けてつづる空観流ひとりごと

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久遠の祈り

久遠の祈り 空観
「久遠の祈り」
マンモス牙
H48×W39×D23 

久遠とは「ある事柄が長く続くこと」という意味で、言いかえれば永遠の祈りというタイトルをつけました。月に祈りを捧げる精霊をイメージしています。時代、国境を超えて人々を想う存在。祈りを通して心の浄化と平穏を願う姿です。私自身祈りを捧げ、人を想う気持ちを込めて彫りました。



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| 根付作品 | 11:02 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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櫻井正一さんの個展の案内

長年親しくさせてもらっている造形作家の櫻井正一さんの個展が、現在東京アメリカンクラブ(港区麻布台)にて開催しています。櫻井さんは「再生の美」をテーマに鉄屑や古民具などの廃材を利用しライトやオブジェなど独創的な作品に生まれ変わらせる独創的な作家です。

先日オープニングパーティに参加して最新作を見てきました。「見捨てられたもの」に息を吹き込み、「大切なもの」に変えてしまう櫻井マジックに、今度も驚かされてしまいました。発想と美の力がもたらす、上質な感動を味わってきました。

ヨーロッパでの海外活動でも成功をおさめている人気作家の久しぶりの個展なのでぜひお立ち寄りくだされば幸いです。


■フレデリック・ハリス・ギャラリー - 東京アメリカンクラブ
”再生の美” 櫻井正一の仕事 展
櫻井正一さん 個展案内
5月13日(日)まで開催
午前11時から午後9時
〒108-8649 東京都港区麻布台2-1-2
Tel: 03-4588-0381

櫻井正一オフィシャルサイト≫

| コラム | 09:52 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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京都清宗根付館開催

京都清宗根付館現代根付を集めた日本で唯一の美術館が京都・壬生にあります。私の作品も展示されていることもあり、昨日訪館してきました。

館内には現代の根付師の作品から選りすぐられた根付が一堂に並べられ、見ごたえのある内容になっています。私の作品は7点ほどご覧いただけます。今月は4月末までの開催なので、お時間のある方はぜひ足をお運びください。

京都清宗根付館 HP

| イベント | 15:59 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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暁穹

暁穹 空観

『暁穹』ぎょうきゅう(あかつきのそら)
一条の光は全てのものに降りそそぐ
マンモス牙 H44×W42×D29    

飛行機の中から夜明けを見た人なら、水平線があらゆる宝石よりも美しい光をまといながら繰り広げるスペクタクルショーに我を忘れた経験が一度や二度あることでしょう。やがてまばゆい色彩の中から一条の光が射し込み、次第に世界を照らしていくとき、太陽が地球という惑星の昼と夜を分かち、気候を左右し、季節を生み出し、生態系にまで様々な影響を与えるという宇宙の摂理を改めて感じることでしょう。
私と同郷の詩人、宮沢賢治は「暁穹への嫉妬」という詩で、リアス式海岸から見る朝焼けの美しさを称えています。
暁の空から放たれる一条の光はあたかも永遠の愛のごとく全てのものに降り注ぎ尽きることはありません。「暁穹」あかつきに染まる弓なりの空の意味で、ギリシア神話に登場するクピドが全身をのけぞらせて矢を射った姿と重ねました。


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| 根付作品 | 08:19 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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一年の重み

新世界今日という日を一年という重みを心におく一日にしたい。
忘れてはいけない日常の平穏さ、かけがえのない絆、失って初めて分かる幸福。
暗く長かった闇の淵を忘れず、希望の一条の光を求め道を進む。
生きるということの強さを、人に対する優しさを、僕は作品に込めていきたい。

| コラム | 10:02 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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表層の美学

空観 十二支日本の美術の大きな特徴のひとつに表層へのこだわりがあります。作品の表面に施す細かい装飾、質感や光沢感の再現に心血を注ぎこみます。とくに明治時代の美術工芸には、江戸時代の安定した社会で追求された職人の技術力に加えて、西洋の新しい美術の導入、融合を経て、それまでにはなかったほどの繊細で華麗な装飾へと昇華されていきます。また諸外国への輸出を政府が奨励したことも大きく、明治工芸界は世界に誇れる国威高揚の一手段となりました。
彫刻界では石川光明や高村光雲らが牽引していきました。根付界では森田藻己が有名です。現在見ても当時の作品はそのような気概が感じられ優品が数多くあります。対象の真の姿を追い求めんと、写実的な姿態、毛並みの一本一本まで彫り込み、まるで生きているかのような存在感があります。
先人を倣い、自家薬籠中にするためにも新たに十二支に取り組んでいきます。

| コラム | 08:36 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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考える楽しみ

北風の恋 空観今回創作するなかでいちばん楽しんだのは北風の表現でした。はかない存在をどう際立たせようか、目に見えない風をどう擬人化しようか?などと思いいろいろスケッチしました。単純に人間の形をアレンジしたのでは面白みに欠けるので、抽象彫刻をイメージを持たせながら風の流れを表現しました。

ところどころにギヤなど取り込みながら機械仕掛けで風を送りだしているイメージ。流線型の単純なラインの重なりが見せる未来的なイメージ…。こういうことを考えるのは電車の中だったり、お茶をしているときだったりさまざまです。

発想のもとは形を見えない北風が少女に気付いてもらうために神に頼み形を与えられたという設定からなので、どこか現実にはありえないようなぎこちない不思議な感覚を持たせたいと思ってました。命あるものにとっては生きることが当たり前のことであっても、命をもたないもにとっては如何に技術が進歩しようとも追いつけない差があるもの。作品の表側のロマンティックな場面と裏側のペシミスティックな側面との対比を盛り込みました。

風

| コラム | 10:04 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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心寄せる存在

北風の恋 空観この「北風の恋」は、「愛」がテーマです。愛といえば恋愛、家族愛、人類愛、隣人愛-など挙げられますが、共通しているのは民族、時代を超えて人や社会との関係において欠かせないものであることです。人が相手に抱く好意は、やがて愛に昇華され、連綿と受け継がれていく。人は愛のために生まれ、愛を伝えるために生きているといっても過言ではないと思います。

そして愛という意味を強く感じさせたのは、未曽有の大震災でした。数万という自分でも数えたことのない途方もない多くの方々が姿を消され、いまだに胸が痛みます。その方々が最期に胸に秘めていた想いは何だったろうかと考えると、やはり愛だったのではないかと思えるのです。たとえ姿かたちはなくても、北風と同じように残された人々を見守っていてくれるのではないかと私には思えるのです。生きている私達は多くの愛によって活かされていると思うと、心から感謝の念が湧いてきます。

| コラム | 06:14 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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北風の恋

北風の恋 空観

北風の恋 象牙 H43×W34×D34

むかし北風の精霊がひとりの少女に恋をした
北風は少女に告白しようとする
温かい日には心地よい風を送り、寒い日には粉雪を舞わせた
雲を吹き飛ばし満天の星を少女にみせた
言葉を持たない北風の気持ちは少女には届かない

朝と夜が交わろうとも、空と大地が会おうとも、風には行き場がない
だから北風は落ち着く場所を探して、ずっとさすらっていた
世界のあちこちを自由に飛び回ってきた

そのうちに北風は少女のそばで見守ることが幸せに思えた
北風は寄り添い、慈しみ、支えることが愛だと気がついたとき
初めてとこしえの安らぎを感じた
北風がそっと少女に頬を寄せたとき、希望という名の春が生まれた

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| 根付作品 | 09:09 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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形なきものを彫刻する

北風の恋 空観 僕が彫刻をしたいと思ったきっかけは、音とか光、風など形がないものを表現してみたいという興味からだった。

形のないものや、人の気持ちを彫刻で表現することは実に難しい。それらが計量化できたり、可視化できたらもっと作品に活かしやすいだろうが、残念ながらそれはできない。如何に想像力を働かせていくか、それは舞台の演出家のようでもあり、登場人物の設定や背景、見せ場など考えをめぐらし劇的な瞬間を創出していくのである。

目に見えない形を探して、聞こえてこない音を求めていくと、作品に心の動きや物語性を感じるようになる。生き生きとした生命感が溢れだすようになれば作家としての喜びはこの上ない。

根付は単に彫刻の技術だけで成り立っているのではなく、いつも手の平で転がしたくなるような愛着がないといけないと常々考えるが、それは作品を眺めていると様々な感情を呼び起こさせ、想像力をかきたたせるものがあって初めて生まれるのだろう。古今東西良い作品とはそのように作品が語りかけてくるものだろうと思う。

| 根付作品 | 19:37 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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