アーカイブ :2011年07月 こんな日は月でも観に行こう

こんな日は月でも観に行こう

小さな変化に心を傾けてつづる空観流ひとりごと

2011年06月 | ARCHIVE-SELECT | 2011年08月

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ティータイム

空観 ティータイム昨年のことになりますが、加賀棒茶など安全で美味しい製茶で知られる丸八製茶場さんの季刊誌「動橋(いぶりばし)」第65号にて、ティータイムのコラムを掲載していただきました。

この季刊誌はお茶にまつわる作法から歴史、文化など幅広くまとめられていて、お茶の世界の奥深さを知ることができます。そのなかで日常生活のなかでお茶にまつわるエピソードを毎回いろいろな職業の方が語っているコラムあり、今日はその時の内容を紹介します。
ちょっとハードボイルドを気取ってますが、よろしければご覧ください。

一福のとき

「まだ少し早いか…」待ち合わせの喫茶店で、私はカフェオレを頼んで席についた。私は根付という江戸時代に隆盛した小彫刻を現代的な視点で創作している。今日はその納品である。数ヶ月かけて出来上がった作品を気に入ってもらえるだろうか?不安と緊張が交錯する。そこにいつもの店員がカフェオレを運んできた。香りを確かめながら口を運ぶと、先ほどの感情も途端に飲み込まれてしまう。お茶とは不思議なものである。

少し安心した私の空白の時間を埋めるかのように、様々な情景が飛び込んできた。目線の先には巨大なサンドイッチを前に太った男性が腹にインスリン注射を打っている。その隣では年の離れた男女が周りを気にしながら話をしている。その奥には、時計を気にしながら化粧をする女性。私と同じように店内を見回している店員はあくびを必死に押し殺している。お茶とは、自分の時間が、他の人の時間でもあることを思い出させてくれるものらしい。

そのとき、扉がひらき、待ち人が入ってきた。果たして気に入ってもらえるだろうか?私はもう一度カフェオレを口に運んだ。
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