アーカイブ :2011年08月 こんな日は月でも観に行こう
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こんな日は月でも観に行こう

小さな変化に心を傾けてつづる空観流ひとりごと

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継承と独創

霹靂 空観先日紹介した「緑青 根付今昔」をよく読んでいると温故知新という言葉が何回か出てきました。

根付界では古典の作品が持つ味わいを大切にする懐古趣味が尊ばれます。古典根付の魅力に惹かれて根付界に入った蒐集家や作家が非常に多いからです。江戸時代の根付は町人文化のよすがとして当時の活気や反骨精神など生き生きと語りかけてくる気がします。

失われた時代の記憶、手技に込めた職人の意気込み。時代を経ても色褪せない存在感。そこに日本人としてのアイデンティティーさえ感じることができます。その根付を継承していく自負を新たに心に刻みました。

古典に迎合し、模倣するのではなく、新しい表現を加えていくこと。それが今の作家に求められる条件です。独創性とはイマジネーションとテクニックの両方が他を卓越して初めて生まれるものでしょう。空観という独創性を追い求めるのに終わりはありません。

私の作品は古典根付の題材にとらわれず、女性ものや西洋ものをテーマにしています。それは古典を意識しつつも展開の多様性を試しているからでもあります。いろいろな可能性を試すことができるということは、現代ならではの根付の醍醐味と言えることでしょう。

写真は古典へのオマージュ。青天の霹靂というように一瞬の閃光に姿を見せる雷神がモチーフ。

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