初心忘れるべからず こんな日は月でも観に行こう
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こんな日は月でも観に行こう

小さな変化に心を傾けてつづる空観流ひとりごと

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初心忘れるべからず

空観 彫刻刀正月は生まれ故郷の岩手に戻ってきました。滞在中は吹雪に見舞われ、久しぶりの冬らしい雪景色を楽しんできました。また中学時代のクラス会があり、20年来の恩師や学友たちに囲まれタイムスリップしたかのような気分になりました。私が芸術の道にいることを皆に驚かれました。しかし中学の頃の私の言動を思い出すと納得すると改めて言われると、私自身どんな中学生だったのだろうと不思議にも思えました(笑)。

私は中学の頃には画家になることを密かに願っていたので、そこに原点があったのは頷けます。また生徒会長もしたので、夢や理想を熱く語っていたのを思い出しました。

知らず知らず導かれて根付の道に入り、学生の頃の熱き思いが今の創作に活かされているのかもしれません。今があるのも彼らとの出会いがあったからだとしみじみ思いました。

時間は後戻りすることはありませんが、思い出は遡ります。しかし私はそのときの自分に戻りたいとは思いません。
今が一番いいと思っています。多くの失敗や間違いを繰り返しながら今を迎えているのですから、その間違いを繰り返したくありません。

今が成功しているかと言われれば、そうではないけれど今を潔く認めています。今の経験の積み重ねていくしか前には進めないからです。

能の大成者、世阿弥の晩年の著作「花鏡」のなかで「初心忘るべからず」と書いています。
物事を始めるときに立てた目標を忘れてはいけないという初志貫徹の意味で現在使われることが多いですが、本来の意味は全く違います。物事をはじめたときに味わった苦労をしないように努力を重ね、「初心」の状態に戻ってはいけないというのが本来の意味なのです。

「初心忘れるべからず」、今まで出会った縁に感謝しつつ、今までの経験を根付の道に集約できるよう、今年も前を向いて進んで行きたいものです。

写真は普段使っている彫刻刀たち。この刀たちが明日を切り拓く私の手段。

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