時代考察覚書 十二単 こんな日は月でも観に行こう
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こんな日は月でも観に行こう

小さな変化に心を傾けてつづる空観流ひとりごと

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時代考察覚書 十二単

空観 藤壺雪女のことでご感想をいただきありがとうございます。
もっと深くプロファイリングしてぜひ進めたいと思います。

最近源氏物語を読んでいるので、平安時代の時代背景などが気になります。

日本の気候は600年周期で寒暖が繰り返されているといわれます。

屋久杉の炭素同位体から計った推定気温によると、弥生時代は少し寒く、奈良時代は相当寒かったらしく、それ後平安時代から室町時代にかけて暖かくなっていき、江戸時代にまた寒くなり冷害や飢饉が増えました。そして最近は緩やかに気温が上昇しているそうです。。

ちょうど十二単の発生時期でもある平安初期はまだ寒冷期にあたっていました。

また平均気温と平均身長にも関連があり、考古学的にも証明されています。
古墳時代から平安時代の身長は
女性が148.1から151.5センチ
男性が159.3から163.1センチといわれます。
現代を除けば日本史のなかで平安時代から室町時代は長身の時代といわれています。
最も背の低かったのは江戸時代だそうです。
参考までに現代人(2005)では
女性158.3センチ
男性が171.6センチ
と明治に入ってから急速に高くなっているそうです。

平均身長から考えるとおおよそ女性では6.6頭身
男性ではおよそ6.8頭身あたりになりそうです。

美人の条件は引目鉤鼻(ひきめかぎばな)とよく言われ、色白で、少し下膨れのふっくら顔、目は細く、口は小さいという特長で、絵巻物にはよく登場します。女性の成人は12歳から16歳と早く、童顔の面影が影響しているのではないかと私は思います。先ほどの平均身長よりはずっと低い背だったと思います。

十二単はよく考えられたもので、襟のあわせは首を長く見せます。襟の重ねが多い分胸が張って見え、自然と姿勢も良くなります。長い髪、引きずる裾は背を高く、顔を小さく見せる効果があります。総重量は10キログラムを超えるため、自然とゆっくりとした動作になっていました。京都の寒暖に合わせて脱いだり着たりしやすくなっていました。
季節がら変えて楽しんだ襲(かさね)の色目も顔がより白く映えるような色合いを研究していたからだと思います。
十二単には平安時代の女性をいかに美しく見せるための工夫がされています。

写真は「藤壺」のみだれ髪。黒髪は女の命といわれますが…。

| コラム | 08:47 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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