進化・ヴィーナス こんな日は月でも観に行こう
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小さな変化に心を傾けてつづる空観流ひとりごと

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進化・ヴィーナス

進化 ヴィーナス

お客様からの注文で「進化」というタイトルでヴィーナスを彫りました。今までと心機一転して新しく経営を立て直したいとのことで、明るくはつらつとした雰囲気の作品になるよう心がけました。この作品が新しい世界の幕開けになることを願うばかりです。

ヴィーナスはギリシア神話ではアフロディテ(ローマ神話ではウェヌス、英語名でヴィーナス)で、美と愛の女神として登場します。女性美の理想を具現化していることは今さら説明するまでもありません。古今東西、ヴィーナスは多くの芸術家を刺激し、魅力的な作品を後世に伝えています。

そんなヴィーナスを彫るにあたり、こんな言葉が発想の源になりました。クインテセンス(Quintessence)第5元素と呼ばれ、本質や神髄を意味します。古代ギリシア哲学では世界は空気、火、土、水の4大元素からなると考えられていました。その4大元素は地上界のものであり、天上界にあるのがこのクインテセンスです。進化とはこのクインテセンスがあってこそ始まるものだと思います。

この本質に迫ってみたいと試みたのが、このヴィーナスです。世界を虜にする女神の魅力とはどういうものか。それははつらつとした明るさと、理知的な聡明さだと私は思います。

ヴィーナスが今からパーティに出かけようと髪を梳かしながら準備を整えている姿です。海の波はドレスに変わり、傍らでは従者の幸福を運ぶと言われるデルフィーノ(イルカ)が戯れています。髪を梳かす櫛はホネ貝と呼ばれ、英語名はその名もVenus combと呼ばれる巻貝。ふっと見上げた顔立ちに微笑がこぼれ、外出で浮き立つ楽しいひとときを表現しました。
その華やいだ雰囲気の中にヴィーナスの精神性を閉じ込めてみました。






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