エケテイリア 聖なる休戦 こんな日は月でも観に行こう
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小さな変化に心を傾けてつづる空観流ひとりごと

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エケテイリア 聖なる休戦

kukan_medusa2.jpg古代ギリシアではオリンピックの開催期間中はオリュンポスの神々を称えて、都市国家間の争いを停戦したとされる。それによってギリシア全土から集まる選手たちや観客たちの身の安全が守られたという。その期間をエケテイリア Eketeiria と呼び、聖なる休戦と呼ばれる。エケテイリアとは、古代ギリシアで「剣の柄に伸ばした手を止める」という意味とされる。それを知った時に古代ギリシア人たちのその平和的な理想にとても感心をした。しかしそのようにして「予め」決めごとを作らないと平和というのは訪れないものなのかと皮肉めいたことも考えたものである。

メデューサが争いを起こす兵士たちを石に変えることができたら、世界から争いが絶えるのだろうか。膨れすぎた欲望が自己を正当化させ利己的な主張を助長させる。有史以来人類は戦いの歴史であり、勝者が時代を塗り替えてきた。戦いによって技術や科学は進歩してきた。また物質文明は欲望を満たしながら世の中を便利にしてきたが貧困の格差などの不平等ももたらした。弱肉強食は自然の理ではあるが、自然界では人間のように必要以上の搾取はしない。兵士はその尽きることのない欲望の象徴である。

何も世界平和を希求するといった大それたことを言うつもりはもちろんないが、富や名声、偽善といった自己満足に陥らないための自分への戒めであり、兵士は私そのものと言える。

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