時代を射抜く眼 こんな日は月でも観に行こう
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こんな日は月でも観に行こう

小さな変化に心を傾けてつづる空観流ひとりごと

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時代を射抜く眼

medousaメデユーサは古代ギリシア語では「女支配者」を意味する、何とも勇ましい名前である。アテネの策略によりによりペルセウスは磨いた盾に寝ているメデューサを映して見事に首を落とす。首から流れ出た血からペガサスが生まれたという。メヂューサの首はアテネの盾アイギスにはめ込まれ最強の防具としアテネの威信を不動のものとした。メデユーサは支配者というのに寝込みを襲われるとは少し哀れな感じがするのは私だけではないだろう。この物語の背後には、アテネとメデューサがもともと同一の地母神だったとする説がある。古代ギリシア人たちは自分たちの都市国家の守護神であるアテネの地位を堅固なものにするために、メデューサのエピソードを加えたとされる。メデューサの居場所と弱点を唯一知っているのはアテネだけである。メデューアの「女支配者」の力は見事アテネのイメージに吸収されたのである。

しかし一瞥で石に変えるという呪術的な魔力を持つメデューサの眼差し。時代に翻弄される今こそ真実を見すえる視点が重要になってくる。メデューサの目には時代を射抜き、明日を切り開く力を込めた。

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