現代の根付とは こんな日は月でも観に行こう

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小さな変化に心を傾けてつづる空観流ひとりごと

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現代の根付とは

根付は当然ながら過去のものと現在のものがあります。
過去のものは江戸時代から明治大正まで長年愛用されてきた根付がありますが、現代の根付は、存命の作家が創作をしたものです。時代で言えば戦後からの作品が多く、狭義で現代根付といえば1970年ごろからの作品を指します。

根付を実用として使わなくなった現代において、なぜ根付を創作しているのかと聞かれる向きもあるでしょう。

現代根付は、「今」を彫ることができるということ。現在の一瞬の移ろいを形に残し、時代の空気を写しとることができます。今の根付は大量に作る分業制がないので、個人の作家の思想や志向で創作するので個性が活かされます。

私が考える現代根付の大きな特徴は、発注者がいることです。全ての作品が発注を受けて作るわけではありませんが、発注者と創作者の二人三脚の関係は現代ならではです。お互いの思いが織り込まれ、新しい世界が形作られていく。そこに現代根付の面白さがあると思います。それは「あつらえの美学」とも言えるでしょう。実用されていた江戸時代はまさにそうでしたが、新しく生み出される作品と骨董的な作品には違いがあります。

芸術とは本来、発注者や個人的趣味の影響を受けないで自立した純粋な価値あるものだと思いますが、それを踏まえた上で、あえて楽しみながら個人的なわがままを込めてあつらえるのは、考えてみれば贅沢なことです。今のデフレ時代、大量生産された既成品は価格競争が激しく、お金で買える満足感は薄らいでしまっているなか、「あつらえ」によって心の豊かさに満足を得る人は多いはずです。

現代根付とは単なる時代の区分ではなく、そのような側面があることが、根付を創作する目的の一つとなります。

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