北風の恋 こんな日は月でも観に行こう

こんな日は月でも観に行こう

小さな変化に心を傾けてつづる空観流ひとりごと

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北風の恋

北風の恋 空観

北風の恋 象牙 H43×W34×D34

むかし北風の精霊がひとりの少女に恋をした
北風は少女に告白しようとする
温かい日には心地よい風を送り、寒い日には粉雪を舞わせた
雲を吹き飛ばし満天の星を少女にみせた
言葉を持たない北風の気持ちは少女には届かない

朝と夜が交わろうとも、空と大地が会おうとも、風には行き場がない
だから北風は落ち着く場所を探して、ずっとさすらっていた
世界のあちこちを自由に飛び回ってきた

そのうちに北風は少女のそばで見守ることが幸せに思えた
北風は寄り添い、慈しみ、支えることが愛だと気がついたとき
初めてとこしえの安らぎを感じた
北風がそっと少女に頬を寄せたとき、希望という名の春が生まれた

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