表層の美学 こんな日は月でも観に行こう

こんな日は月でも観に行こう

小さな変化に心を傾けてつづる空観流ひとりごと

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表層の美学

空観 十二支日本の美術の大きな特徴のひとつに表層へのこだわりがあります。作品の表面に施す細かい装飾、質感や光沢感の再現に心血を注ぎこみます。とくに明治時代の美術工芸には、江戸時代の安定した社会で追求された職人の技術力に加えて、西洋の新しい美術の導入、融合を経て、それまでにはなかったほどの繊細で華麗な装飾へと昇華されていきます。また諸外国への輸出を政府が奨励したことも大きく、明治工芸界は世界に誇れる国威高揚の一手段となりました。
彫刻界では石川光明や高村光雲らが牽引していきました。根付界では森田藻己が有名です。現在見ても当時の作品はそのような気概が感じられ優品が数多くあります。対象の真の姿を追い求めんと、写実的な姿態、毛並みの一本一本まで彫り込み、まるで生きているかのような存在感があります。
先人を倣い、自家薬籠中にするためにも新たに十二支に取り組んでいきます。

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