ヴィーナス 新世界 こんな日は月でも観に行こう
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こんな日は月でも観に行こう

小さな変化に心を傾けてつづる空観流ひとりごと

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ヴィーナス 新世界

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ヴィーナス h3.0×w4.8cm 2008
「その目覚めは、新世界への誘い」

ギリシア神話に登場する女神ヴィーナス。美の象徴とされ、海の泡から生まれるヴィーナスですが、私はさらに地底の暗黒世界をも全て呑み込んで生まれると考えて創りました。真珠は海の泡をあらわすと同時に、真善美の理想を具現化しています。また地底では角のある髑髏(時のはかなさ)、狼(怒り)、汗血馬(虚栄)、角のある蛇(ねたみ)、イグアナ(怠惰)が、ヴィーナスの流れる髪の合間から見え隠れしています。美と醜は表裏一体、成功には多くの試練が伴うという解釈を表現しています。
またヴィーナスといえば、ふくよかな女性として絵画などでも登場しますが、それは豊穣の女神、母性の象徴と見られ肉感的です。今回のヴィーナスはヴァージンに通じることから、清純で無垢な女性像にしました。そうすることで裏面の世界観との対比を図りました。またミケランジェロの傑作ピエタ(サンピエトロ大聖堂)のマリアはキリストに比べ、若く清純な少女のような顔をしていますが、それもやはりマリアの処女性を表すからだと言われています。

それから海からあがる際にヴィーナスが乗っている貝は別名ピルグリムシェル(巡礼貝)といわれ、キリスト教では聖地巡礼を目指す教徒のシンボルともされています。キリスト教徒に限らず、巡礼とは誰にとっても自分の心の在りかを求める旅だと思います。このヴィーナスをご覧になる方の心を開放し、新世界への目覚めとなることを願って。

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