空観解体新書 その7 決めどころ こんな日は月でも観に行こう
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小さな変化に心を傾けてつづる空観流ひとりごと

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空観解体新書 その7 決めどころ

kukansketch.jpg今日はいつもブログをご覧になる方からの質問にお答えして。
「よく、油絵画家はしつこくかき足すけど、水彩画家や彫刻家は、きっぱり完成させるタイプが多いと聞きます。空観様にとってのフィニッシュは、なにか基準があるのでしょうか?」

私の場合、油絵画家と同じようにしつこいと思います。通常の仕上げをして、1日空けてまた見直して、気になるところを彫るという作業を3、4回繰り返します。そうやって1週間くらい手のなかに作品を握りしめては、しげしげと眺めています。

不思議なのですが、仕上げが進むと、ある瞬間から魂が入ったかのように思えてきます。
そのため仕上げに入ってからの時間と愛情は最大限かけるようにしています。

お客様のもとに嫁入りした時に、最初にどんな表情をされるかを思うと手は抜けません。
土産ものを作っているわけではないので、私は心が伝わる根付を彫りたいと常々思います。
私の作品を持って癒される、勇気を与えられる、理想にしたいなどのお言葉をもらうときがありますが、そんな時、根付はモノではなくて心のメッセージだと思うのです。
作品は作家の言葉であり、感情であり、生き様です。ですから疎かにしたくありません。

「決めどころ」は、主観的な答えになりますが、気持良い作品となったときです。

一流の作品は、見たときの第一印象で心をとらえます。または時間をかけてじっくり心にしみるものもありますが、両方とも心地よさを与えてくれます。
私の作品もそうありたいと願います。

写真は平等のシンボル「カモノハシ」のスケッチ。水の紋様の浮彫のイメージは最初から入れています。

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