根付の浄化作用 こんな日は月でも観に行こう
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こんな日は月でも観に行こう

小さな変化に心を傾けてつづる空観流ひとりごと

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根付の浄化作用

SN3J0045.jpg今週末京都に行くために来週まで更新できませんので、その前にひとつ。
仏像マニアの私としては京都や鎌倉は思い入れのある土地です。私は宗教家ではありませんが、芸術家として共通点を感じることがあります。今日はそのことについて。

彫刻することは祈りにも似た心の浄化作用があるんじゃないかとふと思うことがあります。ひと彫りするごとに形を作るのではなく、自分の殻を壊していくことで表現します。

人が何かカタチを表そうとするとき、その原動力には必ず自らへの救いを感じている芸術家は多いのではないでしょうか。かつて芸術と宗教は密接に影響しあっていました。絶対的な真理の前に宗教家も芸術家も同じ立場です。

選ばれた才能を持たせられた芸術家は、自分が作品を作らされているという感覚に陥るといいます。
それは時代を超える共有意識から、現世での常識にとらわれない高次元の使命感を持つことに由来します。

私は運慶の作品とミケランジェロの作品に共感し、そのひと彫り一彫りに、その精神性を感じます。
そこで感じるのは、時代を超えてもなお、揺さぶられる感覚です。そして一つの作品が世界を変える可能性を秘めていることです。
運慶やミケランジェロの作品が時を超えて感動を呼ぶように根付にそれができるのでしょうか?

根付に未来への暗号を閉じ込めること。同じ目的意識で表現すること。
私はそれを求めて、彫り始めると止まらなくなります。

写真は「越冬」の箱書。中学まで書道は習ってたんですが習字には自信がなくて、いつも3日くらい練習してから書いてます。字を書くときは、なんとかの神頼みではありませんが彫るときと違う意味で、祈ってます(汗)。

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