人生を旅するように こんな日は月でも観に行こう
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こんな日は月でも観に行こう

小さな変化に心を傾けてつづる空観流ひとりごと

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人生を旅するように

空観 天愚創作をする私にとって、コレクターの方と話すことは新しい発見があります。
根付はいつも身につけ、手元において可愛がるだけに、当然好きなものだけを集めるものです。
そのためコレクションは集める方の個性や人生観がにじみ出ます。
創作する私は作品を作ることが人生を刻んでいるようなものなので、あまりコレクションといえるものがありませんので、羨ましく思います。

「自分の根付コレクションを観て、自分の人生を旅する。」

この言葉は現代根付愛好家の方の信条です。この言葉はまさにコレクターの人生観をあらわす言葉です。
愛好家の方でも蒐集の仕方は2通りあります。既成の価値あるものを集めるステータス重視の方とオリジナルのもので集めるハプニング重視の方。
この方は後者です。自分の人生のさまざまな通過点を根付に集約しています。人生には多くの暗号が隠されてていて、その暗号を解くように一つひとつ形にしていくことで人生のパズルを完成させること。人生の歩みを自らのコレクションで語るということに壮大なロマンを感じます。

人生そのものがハプニングの連続。ハプニングさえも楽しみに変えていくバイタリティを感じます。紋切り型の人生なんてありません。

それから愛好家の歩みに合わせて、現在の作家が応えていくというオーダーメイドに、現代根付ならではの楽しさがあります。この時代、この瞬間の出会いがなかったら二度と生まれることのない作品たち。

手工業生産しかなかった江戸時代には、あつらえること(オーダーメイド)も珍しくありませんでしたが、大量生産されたレディメイド(既成品)が氾濫する世の中で、自分の思いを形にできるオーダーメードは贅沢な喜びと思うのは私一人ではないと思います。

写真は「天愚」。鼻を伸ばすことで天狗になろうとする愚かさよりはありのままの自分を受け入れることが幸せ。

| コラム | 07:44 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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