オマージュとパロディ こんな日は月でも観に行こう
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小さな変化に心を傾けてつづる空観流ひとりごと

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オマージュとパロディ

過去の偉大な彫刻家がいたことで現在があるし、同じ求道者として敬意をもって接しています。
「近代彫刻の父」オーギュスト・ロダン(1840-1917)は、ミケランジェロを師として独学で彫刻の道を切り開いてきた。「考える人」は世界でも有名な彫刻の一つです。体を捻り、頬杖をついて、地獄を覗き込みながら深く考える姿には、彼が芸術の本質を求め、人生に苦悩し続けた彼自身の姿と重なる傑作です。

私の作品にも、そのロダンの「考える人」を想起した作品があります。
Le Penseur 哲学者」カモノハシである。アボリジニの昔話では、魚や動物、鳥にも属さない平等のシンボルとして伝わります。生き物の個性を尊重する姿勢はまさに「考える人」そのもの。

カモノハシは手足が短いので同じポーズになりませんが…。思慮深きカモノハシに見えるでしょうか?

これは根付の遊びの精神から来るものとも言えますが、やはり少しユーモアを込めたパロディです。
芸術が自然の再現的装置だとしたら、パロディは芸術の再現的演出です。パロディは表層的な情報の操作によるものです。ですから軽妙洒脱な方がよく合います。
この作品は根付のそうした軽妙さを楽しみながら取り組むことができました。

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