足るを知る こんな日は月でも観に行こう
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こんな日は月でも観に行こう

小さな変化に心を傾けてつづる空観流ひとりごと

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足るを知る

空観 天愚スケッチ石庭で知られる京都の古刹、龍安寺に訪れたのはもう11年も前になります。閉館間際の夕暮れ時石庭での静かな時間には深い感慨がありますが、その時とても心に響いたのが「吾唯足知」(われ、ただ足るを知る)と刻まれた蹲踞(つくばい)でした。本物は徳川光圀の寄進と言われています。

足るを知ることとは、今の現状に満足することを言います。

人間性の成長にとって欲望は必要なものですが、無限に広がる欲望は虚栄心や競争心を生み出します。
人間の歴史は果てしない欲望のプロフィール。自らの欲望を満足させるために他者を屈服させることが正しいことなのでしょうか?

欲望の必要性は認めますが、利己主義なそれとは違います。わがまま、自己中、自己満足、無関心、間違った欲望の行き着くところに発展性はありません。
欲望は自分の生存に価値を与えることであり、高次元の欲望は自己を超えて他者への貢献や奉仕に喜びを見出すものです。
少し話が固くなりましたので戻します。

欲望を制御するのに、日本ではいい言葉があります。
それは「ごちそうさま」
腹八分目というように自分の欲望を最後まで満たさないで、他者へのいたわりの言葉です。
その「ごちそうさま」という言葉をあらわしたのが「吾唯足知」といえるでしょう。

分相応に自分を見定めること、その気持ちを何とか表したいと思ったのが「天愚」です。根付に意味を持たせたいということから、このキャラクターが登場しました。

| コラム | 21:50 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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