こんな日は月でも観に行こう
FC2ブログ

こんな日は月でも観に行こう

小さな変化に心を傾けてつづる空観流ひとりごと

≫ EDIT

憧憬

憧憬 空観根付
憧憬 どうけい
象牙 ラピスラズリ・トルコ石・琥珀・へご 横3.7×高5.2×奥3.0cm 
銘 空観

イルカに乗った人魚を表現しました。人魚の手には、海のかなたから流れ着いた瓶が握られています。人魚は海底と地上の世界の境を超えることができないため、初めて瓶を見ました。そこには見たことのない「花」が入っていました。その「花」を送った相手に思いを馳せます。はるか遠い地上の世界を夢見て、憧れている姿です。

作品一覧に戻る≫

| 根付作品 | 18:14 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

保名

保名 空観根付

保名 やすな 
象牙 横4.1×高3.7×奥2.7cm 銘 空観

清元「保名」を作品化しました。
伝説の貴公子、安倍保名は、亡き恋人の面影を追い求めて、今日も春の野辺をさまよいます。つがいの蝶が仲睦まじく飛び交う姿に、在りし日の恋人との追憶を重ね、形見の小袖に恋人の温もりを感じ、ふと一人残された身の上を思い出すといった複雑な心境を表現しました。


作品一覧に戻る≫

| 根付作品 | 16:16 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

お園 長い夜

お園 長い夜

お園 長い夜 
象牙 横3.8×高4.3×奥3.4cm 銘 空観

長い夜 愛しさと哀しさが寄せてくる

浄瑠璃の人気演目「艶容女舞衣(はですがたおんなまいぎぬ)」に登場する、貞淑な妻を題材にしました。
夫である半七が新妻お園を顧みずに、女舞芸人の三勝と恋仲になり、一子を設けて一向に家に帰ろうとしない。挙句の果てには殺人を犯して三勝と心中しようとする始末。放蕩な夫に翻弄される妻の悲哀と情念の世界を能面に託して作品化しました。

長い夜 空観根付


作品一覧に戻る≫

| イベント | 15:24 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

諌鼓鶏

諌鼓鶏 空観根付
諌鼓鶏かんこどり 
朝熊黄楊 高5.0×幅2.4×奥2.6cm 銘 空観

普段から自分で着用するために創作した根付。
印籠は江戸時代後期のもので州浜に松という古典的な味わいが漂う。諌鼓鶏は天下泰平の象徴として古典作品にはよく登場する題材。


作品一覧に戻る≫

| イベント | 13:49 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

孫悟空

孫悟空 空観根付

孫悟空
朝熊黄楊 横4.1×高4.1×奥3.8cm 銘 空観

言わずと知れた孫悟空、有名過ぎて説明の必要もありませんが、児童書で読んだ幼いころ、ページをめくるたび手に汗を握りながら心躍らせたものでした。そんな冒険活劇への浪漫に想像を膨らませながら表現してみました。


作品一覧に戻る≫

| 根付作品 | 12:15 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

「ゴールデン根付アワード」レポート

 根付界のアカデミー賞とも例えられる、「ゴールデン根付アワード」授与式が先日11月10日(金)に京都清宗根付館で盛大に行われ、私も参会してきました。この賞は根付作家のみならず今後の牙角彫刻全体にとってもますます重要な指針を与えることになると思うので、そのレポートを載せたいと思います。
 久々の長文ブログになりますがお付き合いください。(写真は肖像権のこともありますので控えますが、一番下に載せています門川京都市長のブログでご覧いただけます。)

 まずは第4回目を迎え受賞された、黒岩明氏(国際根付彫刻会会長)、上原万征(まんせい)氏(国際根付彫刻会会員)、特別賞の栗田元正氏(国際根付彫刻会役員)の3名の方々、おめでとうございます。時代の趨勢を感じさせる作品が選出されたことは、大変嬉しいことですし、他の根付作家にとっても大きな示唆をもたらすものと思われます。
 
 出席して今回感じましたのは、国内外の来賓を招いた授与式が数少なく貴重であること、審査を根付業界以外の芸術家、専門家が行っていること、コンテストにより作品の質が上がってきたことの3つです。
 
 「ゴールデン根付アワード」は毎年開催を継続し、国内外のメディアに根付文化の発信をしています。現在根付が含まれるコンテストの数は減少傾向にありますので、今後より一層権威ある賞になっていくものと思います。
 授与式は高円宮妃久子殿下をはじめ、毎年各国大使(今年はオーストラリア大使ご夫妻)、京都府知事 山田 啓二氏、京都市長 門川大作氏らが過密スケジュールを調整して一堂にご臨席され、司会担当の岡部まりさんが華やかな雰囲気を添えられます。このような授与式はなかなか他ではありません。毎回授与式を開催されている木下館長の比類のない情熱と、それをご準備をされてきたご担当者の方々には頭が下がる思いです。

 この賞は2014年から始まりました。その前身は2009から2011年までキンゼイ国際芸術財団が主催した「ゴールデン・ドラゴン賞」を清宗根付館にて授与してきた経緯がありますが、そのときは長年の功績を称えて表彰するものでした。現代根付の偉大なコレクターであったキンゼイ氏の作家を育成するという意思を引き継ぎながらも、清宗根付館では公益財団として選考基準を刷新して、コンテスト形式で前年に制作された作品からその優秀性や作家の能力を積極的に評価するようになりました。
 清宗根付館では最近外国からの来館者が増えたこともあり、より分かりやすく日本的な情緒を表現した作品に人気が集まっていると聞いているので、その傾向がより深く感じられるものとなりました。今回の受賞作品も歌舞伎や浮世絵から範を取った題材や日本文化の風習に因んだ作品となりました。

 選考委員も陶芸家、人形作家、革工芸家、日本画家など各界を代表する見識者によって総合的な芸術性が評価されています。このことは業界の垣根を越えて交流や感化が生まれ、根付の向上にも寄与しています。根付作家からはうかがい知れない多くの学びをもたらしてくれます。

 そのことは当然根付作家の意識にも影響を与えています。清宗根付館を何度か訪れている方は、作家の成長ぶりに驚かれていらっしゃる方も多いと思います。私自身も今回のノミネート作品の素晴らしさに驚いたうちの一人です。時代の変遷をたどると90年代から2000年代にかけては作家の独創性が重視された作品が多く登場し、裾野を広げながら多彩な作品が生まれましたが、2010年代以降は古典を見直す風潮が生まれ、根付の基本を踏まえた造形で魅せる作品が多くなってきました。技術的には古典根付を凌駕する作品も生まれてきました。

 清宗根付館は2007年に開館し今年で10年を迎えましたが、美術館で作品を飾るという新たな目的に沿ってより視覚的に鑑賞する作品が生まれ、根付の世界に大きな改革をもたらしました。現在でも根付は新しい変化を受容しながら、進化を続けています。

 今回の受賞作品について少し述べますと、

黒岩氏の「鳴神」は歌舞伎を題材にしながらも、同氏の大らかな人体表現と大胆な構図が躍動感のある作品になりました。また象牙彫刻と漆着彩という進取の取り組みが評価につながったと思います。

上原氏の「猿団子」は金工技術と異素材の象嵌を融合させながら、華美になりすぎないように素材の質感をうまく引き出しています。古くからある風習に独自の視点を加えて成功しています。工芸的精確さが目を惹く作品となりました。

栗田氏の「おかんをきく」は国芳の浮世絵から想を得て、浮世絵ならではの平面性を根付の造形に巧みに転化させています。平彫りで定評のある同氏だけに、着物や帯の彫りの見事さには唸らせられます。控えめに入れた染色も効いています。

●受賞作並びにノミネート作品は11月末まで清宗根付館で展示されますので、ぜひご覧ください。
京都清宗根付館 公式サイト https://www.netsukekan.jp/

●当日の模様を伝えるサイトはこちらから。
京都市長 門川大作氏オフィシャルブログ
http://www.kyoto-daisakusen.jp/activity/index.cgi?3697
岡部まりさん オフィシャルブログ
https://ameblo.jp/mari-okabe/entry-12327626734.html

| コラム | 12:44 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

京都清宗根付館で5月に「空観」展

清宗根付館「空観」展

来たる5月2日(火)~31日(木)に京都にて「及川 空観」展が開催されます。
最新作を中心に過去のものまで遡って、およそ40~50点ほどが一堂に並びます。
これほど並ぶのは初めてで、私も見ることがなかったので、一番興奮しているのは私自身かもしれません。

根付を彫り始めたのが1997年、
くしくも20周年という節目に、こうして公開されるのは光栄なことです。


今月は「勇気」がテーマの企画展、6月は自然の生命感を大切にされる「時田 英明」展と、力のこもった展示が目白押し。
京都に行かれる際はぜひ足を延ばしてご覧ください。

京都清宗根付館 公式サイト≫

| イベント | 13:21 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

豪勇無双 スサノオ

豪勇無双_空観
豪勇無双 スサノオ
象牙 横3.8×高4.9×奥2.5cm 銘 空観 印

古事記に登場する英雄神話、スサノオのヤマタノオロチ退治。そこには勇気と知略によって試練に立ち向かう姿が描かれています。八つの頭を持つヤマタノオロチは、それぞれ別の表情にして威嚇、驚嘆、酩酊、気絶、困惑等々のストーリーを持たせました。


作品一覧に戻る≫

| 根付作品 | 08:10 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

ギャラリーツアー第2弾のお知らせ

ギャラリーツアー20170128

今週末11日(土)11時から私が担当するギャラリーツアーが三鷹市美術ギャラリーにて開催されます。

歴史をひもときながら、根付の隠れた魅力を作家目線でご案内させていただきます。根付は江戸から400年のドラマが詰まっていてエピソードも盛りだくさん、話が止まらないかもしれませんが、そこは大目に見てくださいませ。
ご来場の方からの質問にも答えながら楽しく根付談義ができたらと思います。
よろしければどうぞお立ち寄りください。

1月にも多くの方々にご参加いただきまして誠にありがとうございました。写真はその時の様子です(三鷹市美術ギャラリーから許可をいただき使用させていただきました)。

以下 三鷹市美術ギャラリーサイトからの抜粋
出品作家によるギャラリーツアー
【日時】
3月11日(土) 11:00〜  及川空観
【会 場】 三鷹市美術ギャラリー 展示室
【参加費】 無料 ※観覧料が必要です
当日、直接会場へお越しください。

詳しくは 公式サイト≫

| イベント | 21:17 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

渾身

渾身_空観
渾身 こんしん  
象牙 横3.6×高4.5×奥2.5cm 銘 空観 花押  

勢い余って1回転するほどの空振り。見送ってストライクを取られるよりも、積極的に攻めて空振りする方が清々しくその姿勢にエールを送りたくなるものです。たとえヒットにならなくても、それまでに何発もファールで粘ればピッチャーを追いこみ、疲労させる計算があったかもしれません。甘い球めがけて渾身の大一番、見事な空振りでした。

渾身_背面_空観


作品一覧に戻る≫

| 根付作品 | 16:37 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

PREV | PAGE-SELECT | NEXT